FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

2022-01-04から1日間の記事一覧

見えていたものが見えなくなった。そんなことに気づいた昼下がりだった。雲は高く空は澄み、風は爽やかに通り抜ける、そんな秋の日であった。 僕に見えていたものに名前はなかった。 それはおろしたてのシャツの糊の匂いとお日様の匂いがまじった春の朝のよ…