FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

蜜売家枇薬9

曖昧なことばかり文鎮として蓄積して、大切なことは全てわたあめになって溶けて腐り落ちていきます。歯が腐ってでもそのわたあめを"[code-1]"にするために、わたしたちは雲を噛み続けるのです。いつかその空虚な毒を[code-3]にできる日がもしも仮に来るので…

慧眼

旦那「定吉、定吉は居るかね」 定吉「はい、何でしょうか旦那様」 旦那「ちょっと使いを頼まれてくれないか。手紙を渡しに行ってほしい。これなんだが」 定吉「(読みながら)これは……平林先生のところですか」 旦那「そう、そうだ。いやお前は本当に物分りが…

蜜売家枇薬8

今日という今日は宇宙から逃げなくてはなりません。代替フロンが呼吸を阻害しています。土砂降りでした。だから逃げたのです。土は子宮の底をつつきます。気付くのが遅かったのです。ですから目を閉じ息をするのです。

今日も星は美しい。特に冬の空は格別だ…明るい星がダイヤモンドの形に並んで、僕を取り囲んでいるのだ。僕は冬のダイヤモンドに囲まれて、夜空の一部になったような感覚に酔いしれる。というのは想像で、都会の空では冬のダイヤモンドの中でも特別明るい、シ…

ロマン、 ロマンス、 ロマネスク!! 世界はこんなにも素敵なことに満ち溢れているよ! なんだい珍妙なものを見るような目をしているね。 つまり君は君の理解の範疇を超越したものを見ているんだね? 素晴らしいことじゃないか! 君には何が見えているんだい…

蜜売家枇薬7

ある日突然[code-27の似非"ギフテッド"的弱者]が仲間になりました。ですから似非でした。その日、空白の繋がりを[code-27の[code-3の鯉鼠]と同じ文鎮の嘘つきハニー]との間に得ました。[code-27の他人様の七光り]は自滅しました。ですから弾けました。[code-…

蜜売家枇薬6

[code-27の[code-3の鯉鼠]と同じ文鎮の嘘つきハニー]が嫌いです。[code-27の似非"ギフテッド"的弱者]が嫌いです。[code-27の海洋哺乳類、もしくは絶滅したおかずのようなもの]が嫌いです。[code-27の他人様の七光り]も嫌いです。だから楽です。全て嫌いであ…

蜜売家枇薬5

[code-27の[code-3の鯉鼠]と同じ文鎮の嘘つきハニー]は嘘をつきます。だからこそ化学物質をぶちまける要因なのです。どれだけ加害しても、被害者には勝機はありません。だから[code-27の[code-3の鯉鼠]と同じ文鎮の嘘つきハニー]は加害者になったという時点…

蜜売家枇薬4

[(UPs and) "DOWNs" in the World/.]には毒があるのは無理もありません。だから化学物質を飲み込みそれを吐き出す仕事を求められるのです。炭の泡を吹きます。それは定められた運命であり、愛の試練です。生命活動に化学物質は少量で良いものを、その何十倍…

蜜売家枇薬3

蜜売家枇薬は二等星でした。二等星は円を壊すだけの重力を持っていました。実際、二等星にその意識はありませんでしたが、10人のうち8人はそうだと判断したとのことです。二等星は広場を離れて銀杏の咲く声に導かれ、いつの間にか三等星になっていました。流…

蜜売家枇薬2

[code-27の逃げるべきおとなりさん]は有るべき姿をずっととっていました。だから本来的に逃げるべきとも言えました。しかし、同時に教養の文鎮に裏付けられた一定の信頼も持ち合わせているのが[code-27の逃げるべきおとなりさん]でした。だから蜜売家枇薬は…

蜜売家枇薬1

蜜売家枇薬は怨念でした。[code-27の[code-3の鯉鼠]と同じ文鎮の嘘つきハニー]、[code-27の海洋哺乳類、もしくは絶滅したおかずのようなもの]への[code-3の鯉鼠]でした。だから蜜売家枇薬でした。一方で[code-27の他人様の七光り]には["L"ose-Wea3]が見えて…

Toxin

「え、今日めちゃくちゃいい天気だな……」 「そう?ぼくは多分本当に殴られるまでこれは意味がないと思ってるんだけど……」 「いやいや、今日の空はすごい。シッカロールが塗り潰されてるときくらいの価値がある」 「それはさすがに面白いな。ちょっとぼくにも…

脳みそはわたあめでできた花束のようでした。天才の脳みそは目が弾けて融けそうな程美しく清らかでした。だからわたしにはもうクレッジの勉強も、[code-3]の教育も、付け焼き刃の無為な文鎮だと悟ったのです。何故なら、あの天才の[KAN^24]<カンナ=マリーゴ…

One day when I was a Second magnitude star, [2-U] thrown from the WOMB killed me.Apparently he had no such experience</["C"hitarra/rac-K]>.That's why [code-3] chased after me crawling around and tried Brain Salad Surgery. It was in a dark box. It was violence …

おかし□はなし

子「お母さん。チョコレート買って!!」 母「もう!!いつも言ってるでしょ。おかしは、食べちゃだーめ。 子「うむぅ……なんでおかしを食べちゃいけないの?」 母「うーんそうねぇ。チョコレートなんかはとっても強くて怖い毒だから、噛むととっても歯が痛く…

午前1時の待ち合わせ

最大級の嫌な予感だ 病気の発作か?この目の震えは…… 怒涛のような冷や汗だ、 「こんな土曜日は望んでいない!!」 布団で震えるまであと数10メートル 「今日はお風呂は入らなくていいや……」 怒涛の鍵垢大量DM FF0人 「何が面白いんだ!」 手が震えているの…

〇〇さん

「〇〇さん」って知ってる? 知ってるよ 名前がないから〇〇さんなんだって 名前が欲しいから誰かの名前を取っちゃうんだって 取られたひとは次の〇〇さんになるらしいよ 〇〇さんだった人はどうなるの? 取った人の名前になるらしいよ 怖いね 怖くないよ ど…

雪だるまさん

私のかわいい 雪だるまさん どうしておうちに 入ってこないの? こっちで一緒に あそびましょ おそとでずうっと 寒かったでしょう? いっしょにこたつで おひるねしましょ 起きたらふしぎ 雪だるまさんがいない 明日はいつ来て くれるのかしら

かいじゅうさん

おかあさんえ おかあさん、おさらをこわしたのはかいじゅうさんなんです。 ぼくがロボットであそんでたとき、きゅうにかいじゅうさんがやってきて、かいじゅうさんがなげたおさらがぼくのロボットにあたっちゃったからおさらがわれちゃったんです。 かいじゅ…

星は死んだ方がいいらしいそれが許されたかもしれないがわたしにそれは許容できない。後にはブロンの大きな瓶に詰められて煮詰められた星が居てぐるぐる回転しながらわたしを追ってきて嫌だなと思った。星は死んだ方がいいらしいそれは許容できないとわたし…

かわいそうなお子さん

ーおめでとうございます、おめでとうございます!あなたは「おおよそ常人には想定できない程残酷な死に方」をできました!おめでとうございます、おめでとうございます!! 気付いたらそこに居た。そこは生ぬるい空気が充満した居心地の悪い匣の中だった。 …

ほしがりさん

A「ちょっとすみません」 B「はい、なんでしょうか?」 A「私に足をくれませんか?」 B「足を……?あなたはなにを言っているのですか?あなたのその腰の下には、立派な、すらりと美しい足が繋がっているではありませんか」 A「私は自分の足が欲しいのです。こ…

目の前に出されたのは、 きっとすこし前まで生きものだったもの。 それをわたしは、 道具を使って、 切り分けて、 突き刺して、 口に入れるの。 顎を動かして噛み潰して、 喉を動かして食道に送り込むの。 そこには喜びなんて何もないの。 ただわたしは生き…

文化祭のあまりもの

お守りが揺れたんです。 確か、交通安全。 僕が指に力を込めたのと本当に同時でした。 彼女の猫っ毛がぶわっと一瞬にして広がって、肩にかけていたピンク色のポシェットにぶら下がっていた青色のお守りが、揺れたんです。 彼女は僕がアレでバチンとやった瞬…

死姦打坐

私の目の前に、今起こっている事。この現象を私が受け止めるためには、私は私の過去を振り返らなければならない。私は私のために私の過去の出来事をもう一度見つめなおす必要があるのだ。 21歳のころであった。当時、私はとりとめのない人間であったが、人の…

ネクロティースプーン

それはティースプーンでふた掬い分くらいの「おもいつき」がきっかけでした。 犬も食わないそれのなれの果ての産物が目の前に転がっていたのを、僕は正気で見ていられるはずもありませんでした。要するに瘴気に当てられていた僕は、正気を取り戻したくて仕方…

おふたりさん_冒頭

「灰色の桜の木があります。この花は今は灰色だけれど、春になると白くなります。春は全てが始まるからです。つまり、一年を積もりに積もらせて、桜は煤を被っていきます。だから冬の桜はすごく黒かったり、ちょっと黒かったりします。この桜はこの一年間の…

代議会書類_本文19

ー敷かれたレールの上を進むだけの人生はいかがですか?今なら煙草で穢れた肺も、アルコールに侵された肝臓も年相応に瑞々しく取り替えて差し上げましょう!!ー これはわたしに少年のような幼女が居ついていた時のお話なのですが、世界は泥水でした。一本の…

地獄先生5

先生、本当のことを言ってもいいですか。 先生、わたしは先生が大好きです。でももっと深い仲になれたら、とは全く思わないんです。ただ、先生が10年後も20年後も何となく印象に残っている生徒になりたいんです。でも、中学校の3年間って本当に短くて、わた…