FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

暗闇忌憚

とっても暗い道を歩いている。しかし明るくなる気がしているので歩いている。歩くしか予定を組んでいないだけともいう。

歩くのは好きだが暗いのは実は嫌いだ。嫌いだということにしている。だってその方が可愛いじゃん。

歩いていればどこかに辿り着けるのは経験則だ。愚者は経験に学ぶので私は経験に従う。馬鹿な方が可愛いらしいじゃん。

鬼はいないから安心して私についてきてほしい。私は歩く、耳をすませば行く先くらいアテはつく。

何の問題もないはずだ。私はその場限りで生きている。可愛い感じのなんとなくの、そんな感じで生きている。

だから特に得るものもなければ失うものもない。私についてくれば安心だ。それだけ私が言えることだけが重要だ。

私はただ歩いている。歩くくらいしか予定はない。幸い暗いくらいで道はわかる。音がする方へ行けばいい。

安心してついてくればいい。

私の予定は歩くくらい。