暗闇忌憚
とっても暗い道を歩いている。しかし明るくなる気がしているので歩いている。歩くしか予定を組んでいないだけともいう。
歩くのは好きだが暗いのは実は嫌いだ。嫌いだということにしている。だってその方が可愛いじゃん。
歩いていればどこかに辿り着けるのは経験則だ。愚者は経験に学ぶので私は経験に従う。馬鹿な方が可愛いらしいじゃん。
鬼はいないから安心して私についてきてほしい。私は歩く、耳をすませば行く先くらいアテはつく。
何の問題もないはずだ。私はその場限りで生きている。可愛い感じのなんとなくの、そんな感じで生きている。
だから特に得るものもなければ失うものもない。私についてくれば安心だ。それだけ私が言えることだけが重要だ。
私はただ歩いている。歩くくらいしか予定はない。幸い暗いくらいで道はわかる。音がする方へ行けばいい。
安心してついてくればいい。
私の予定は歩くくらい。