FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

午前1時の待ち合わせ

最大級の嫌な予感だ

病気の発作か?この目の震えは……

怒涛のような冷や汗だ、

「こんな土曜日は望んでいない!!」

布団で震えるまであと数10メートル

「今日はお風呂は入らなくていいや……」

怒涛の鍵垢大量DM

FF0人

「何が面白いんだ!」

手が震えているので鍵が開けられない

という幻想

そりゃ開かない

だって鍵なんて閉まってなかった

「何故家に来たのか」

誰かに呼ばれたみたいだ

呼ぶ人は【二人】しか思い当たらなくて

そして【二人】とも家には上がっていたようだった

「もう頭が回らない」私はドアノブを捻っていた

薄暗い部屋に敬愛する先輩ただ一人

ずっと待っていたようだった

「お待たせして申し訳ございませんでした」

あんなに背が高かったのにもっと背が高い

「どうして電球に頭が届いでいるのですか?」

敬愛する先輩の口に押し込まれたラブレター

『合鍵貰いました』

もう安心できない知らせを

先輩の血が滴る音とともに