FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

地獄先生1

わたしにサンタさんは来たことがないけど、今年のクリスマスは例年と違って授業があるので、人生で初めてのクリスマスプレゼントを貰ったような気がしています。なぜなら、例年ならだいたい冬休みに入ってしまって授業がないクリスマス・イヴに、大好きな先生の授業が、他の授業の先生のご都合がなんだとかで2時間もあるんです。わたしはもうこの先3年くらいは何があっても頑張れる気がします。

「クリスマスに授業があるなんてねぇ、みんな嫌でしょ……」って、先生は教室に来るやいなやそんなことを言うし、クラスメイトはみんな笑いながら頷いたり「早く終わらせて〜」と言ったり、そういう感じの空気です。世間ではクリスマスは家族とか恋人と過ごす日らしいし、当然なのかもしれないです。

先生は教えるのが上手いんです。普通に教科書を読み上げるだけとか、問題を解かせて答え合わせをするだけとか、そういう授業の先生たちとは違うんです。教科書は読むし問題も解くけど、雑談混じりで、教科書には書かれていないような、わたしたち中学生は学校で教わらないような、そういう深く突っ込んだ知識を教えてくれるところが大好きなんです。