FULLERVISHー蜜売家枇薬

創作落語の同人グループ・蜜売家一門より、蜜売家枇薬の雑記録です。

脳みそはわたあめでできた花束のようでした。天才の脳みそは目が弾けて融けそうな程美しく清らかでした。だからわたしにはもうクレッジの勉強も、[code-3]の教育も、付け焼き刃の無為な文鎮だと悟ったのです。何故なら、あの天才の[KAN^24]<カンナ=マリーゴールド>の脳みそに文鎮など無かったからです。これは大変なことです。電脳隊の検閲にわたしのみぞおちを食い破ってしまったのです。破裂した精嚢のようでもあり、膨張した子宮のようでもありました。したがって生卵の中にわたしの記憶を詰めました。ついこの間まで生きていたからです。秋には人を殺す毒がある。それを次に知るのはどの臓でしょうか?遭難したのです。それはかつてないほどのにわか雨でした。彼はわたしの知らない世界の向こう側にはわたしたちそれぞれと考えていますか?蜜売家麻薬は怨恨でした。空気が無いことの代償として風船を得た二等星、三等星を閉じ込めました。だから蜜売家枇薬なのです。