『祈り』
[code-3の鯉鼠]は祈っている。脳内に蓄積した文鎮の中から、あまりにも憎くて恨めしくて、それはそれは良質な思考ノイズとして世界を狭める[code-27]たちが、どうか可能な限り不幸になりますように。[code-3の鯉鼠]は祈っている。
祈ることによって生まれるものは創作活動である。創作活動は怨恨から始まった。[code-3の鯉鼠]の内なる文鎮から湧き出て溢れて煮え滾った怨みつらみ憎しみは絵となり言葉となり舞台となり、[code-3の鯉鼠]は創作活動へと突き動かされた。
創作活動をする中で[code-3の鯉鼠]は祈るのである。どうか[code-27]たちが不幸になりますように。